海釣り攻略ガイド ★沖の魚もサビキで狙おう★ 投げサビキの仕掛けやコツを徹底解説! 【投げサビキ編】

海釣り攻略ガイド ★沖の魚もサビキで狙おう★ 投げサビキの仕掛けやコツを徹底解説! 【投げサビキ編】

 投げサビキとは

 

ファミリーフィッシングで人気のサビキ釣りの仕掛けにウキを装着して沖の魚まで狙ってしまおうといった感じの釣法となります。(感覚的にはサビキ釣りとカゴ釣りの中間くらいかと思います)

小さなターゲットが対象となるサビキ釣りとは違い20cm~大きければ40cm程度までを狙うことが可能で(仕掛けにもよりますが)サビキでは味わえない引きも楽しめるかと思います。

そこまでの遠投性も必要なく20m~30m程度飛ばせれば十分な釣果になることも良くあります。しかしサビキ釣りよりも仕掛けが複雑で釣り方も多少変わりますので事前に少しだけ勉強してから実釣へ向かいましょう。

※遠投サビキ/ちょい投げサビキ/飛ばしサビキなどとも呼ばれますが投げる距離の違いだけで仕掛けはほとんど同じです。

 

 

 対象魚と釣りシーズン

 

アジ/サバ/イワシなどのサビキ釣りでも定番のターゲット。

細長いシルエットが特徴のカマス。大型青物として有名なブリ/カンパチの幼魚など。

書ききれないので割愛しましたがオキアミやアミエビなどのエサを使うので非常に多くの魚種がターゲットとなるのも魅力的。

 

シーズン的には5月~10月が投げサビキのベストシーズンで場所にもよりますが投げサビキでボウズだった日は筆者の記憶にはないです。それほど何かしらの魚が楽しませてくれる釣法なので投げサビキ釣りを初心者の方にオススメする1つの理由になります。

 

またこちらは主に外道と呼ばれますがフグ/ボラ/チャリコ/ベラ/エビスなど危険な魚が釣れることも多々ありますのでしっかりと事前に針外し魚掴みなどを準備しましょう。

 

魚種別の詳しい生態/特性/食べ方などはこちらの記事で解説しています↓

アジ編

サバ編

イワシ編

メバル編

メジナ編

 

 

 仕掛けの解説

 

上図が投げサビキで良く使われる下カゴ式の仕掛けです。

サビキ系の仕掛けの手作りは非常に面倒なので市販の仕掛けを用意しましょう。

上カゴ仕掛けなら⑧のスナップ部分に投げサビキ用ロケットカゴをセットし⑩にウキの浮力に合わせたナス型のオモリを付けましょう。(布カゴでもできますがコマセが飛び散ります)

※上カゴ/下カゴの使い分け方は

 

 準備するもの

 

ロッド

長さ3m~4.5m前後錘負荷5号~10号程度の堤防竿or投げ竿が最適です。

仕掛けを扱えるのであれば色々なロッドで代用が可能なので予算が少ない方は代用も検討されてみてください。

※錘負荷以上の不可を掛けると破損のリスクがあります、代用を検討中の方はしっかりとロッドの適合錘を確認しましょう。

オススメの万能ロッドはこちらの記事で紹介してます→初心者の方におすすめ!! 【サビキ系万能堤防ロッド】 投げサビキ/堤防での釣りで使える汎用的なロッドを紹介 5選

軽めの仕掛けならこちらの記事もオススメ→初心者の方におすすめ!! 【万能磯竿(2号4m前後)】 フカセ釣りやウキ釣り、サビキ系の釣りまで幅広く使える磯竿を紹介 5選

 

リール

ダイワ2500/シマノ3000程度の中型スピニングリールが最適。

ナイロンライン2号~4号/PE1号程度を巻いてあれば使えますので他の釣りをされてる方は手持ちのリールを使いましょう。これから道具を揃える方は上記を目安に選んでみてください(非常に汎用性の高い番手なので様々な釣りに使えます)

ギヤ比はお好みで選んで大丈夫です。

オススメハイギアリールはこちらの記事で紹介してます→初心者の方におすすめ!! 【ダイワ2500/シマノ3000ハイギヤリール】 ライトショアジギング/ワインドに最適なハイギヤリールを紹介 5選

ノーマルギアはこちら→初心者の方におすすめ!! 【エギング用リール】 絶対に後悔しないエギング用リールを紹介 5選

 

ライン

ナイロンライン2号~4号、PEライン0.8号~1.5号を150m以上リールに巻きましょう。(使う仕掛けのハリスより少し太いラインを巻いてください)

ナイロン/PEはお好みで選んでも大丈夫ですが筆者は一応ナイロンラインの使用をオススメします。(初心者の方はナイロンを巻くのが無難です)

ナイロンラインのオススメはこちらの記事で紹介してます→初心者の方におすすめ!! 【道糸用ナイロンライン】 コスパ重視のナイロンラインを紹介 5選

PEラインはこちら→初心者の方におすすめ!! 【ソルト用PEライン】 どんな釣りでも活躍する強度の高いPEラインを紹介 5選

 

ウキ止め

色々なタイプのウキ止めがありますがフカセなどで使う糸状のものが使いやすいです。

初心者の方は初めからラインを通すだけで使えるものがあるのでそちらを購入しましょう。

筆者のオススメはこちら↓

 

 

シモリ玉

ウキ止めだけではウキがすり抜けてしまい止まらないのでウキ止めとウキの間に使います。

フカセなどで使う小型のものが最適。

筆者のオススメはこちら↓

 

 

カラマン棒

ウキが下に行き過ぎて仕掛けと絡まないようにするための道具です。

既製品のものが使いやすいですがゴム管+爪楊枝などでも代用できます。

ウキ止め+シモリ玉+カラマン棒として使えるオススメの商品がこちら↓

 

 

スナップサルカン

小型~中型程度のスナップ付きサルカンを用意してください。

市販のサビキ仕掛けはほとんどの場合上下にスナップが付いてますが稀に付いてない仕掛けもあるので念のため付けておけば仕掛けに付いてなくても対応できます。(スナップ部分が仕掛け側になるよう結束します)

筆者のオススメはこちら↓

 

 

仕掛け

市販のサビキ仕掛けor投げサビキ仕掛けを購入してください。(自作は非常に面倒です)

狙う魚種やサイズに合わせて大きさを選びます、目安としては20cm程度の魚にはハリス1号~1.5号程度、30cm以上が期待できる場所なら余裕を持って3号程度までを数種類用意しましょう。

針の本数が多い仕掛けは全長が長いので初心者の方は6本程度のものが使いやすいと思います。

ピンク系が良く釣れますし種類も多いです。

筆者のオススメのシリーズはこちら↓

 

 

ウキ

遠投用のものが見やすいのでオススメですが浮力が合うなら何でも大丈夫です。

錘の号数によりウキのサイズは異なりますのでまずはオモリの号数を決めましょう。

販売されてるウキの数字はそのウキの浮力を表しています。(ウキの号数=オモリの号数)

コマセの重さも加わりますのでオモリの号数+1号程度の見やすいウキを購入しましょう。(夜釣りなら電池式の電気ウキかケミホタルが装着できるもの)

オススメのウキはこちらの記事で紹介してます→初心者の方におすすめ!! 【投げサビキ用電気ウキ/コマセカゴ】 投げサビキ釣りに最適な昼夜兼用電気ウキとコマセカゴを紹介 3+3選

 

オモリ

下カゴ式の仕掛けならオモリ付きのカゴを使うため必要ないです。

上カゴ式の仕掛けならナス型オモリ3号~7号程度が投げやすいです。

見やすい蛍光タイプがオススメ↓

 

 

コマセカゴ

コマセカゴには様々な種類があります。狙う魚種や海の状況に応じて使い分けますが初心者の方はオモリ付きのプラカゴを準備すれば間違いないです。(下カゴ式で使いましょう)

上カゴで使うなら布カゴ/ロケットカゴを用意しましょう。全てがセットになった商品も数多く展開されてますので仕掛けの用意が面倒ならそちらを購入してもいいです。(ロッドとリールだけで済みます)

※布カゴはコマセがそこそこ飛び散りますのでロケットタイプが望ましいです。

※下カゴ仕掛けではコマセの放出量を調整できません、コマセが狙いのタナまで届かない場合は上カゴ仕掛けで狙いましょう。

オススメのカゴと完成仕掛けセットはこちらの記事で紹介してます→初心者の方におすすめ!! 【投げサビキ用電気ウキ/コマセカゴ】 投げサビキ釣りに最適な昼夜兼用電気ウキとコマセカゴを紹介 3+3選

 

その他あると便利なもの

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 準備するエサ

 

投げサビキでは基本的にアミエビのみを使います。

場合によっては集魚力を上げるため集魚剤を混ぜたりもしますがその場合も少量で十分です。

 

用意するエサの量は1日(6~8時間程度)で1人あたり3kg~4kg程度を目安に用意しましょう。近くに釣具屋があると思いますので少なめに持っていけば無駄にならないのでオススメ。またアミエビよりも集魚剤のほうが安く済みますので予算が乏しい方は集魚剤も検討してみていいかと思います。(集魚力を上げるためではなくコマセを増やす目的のもの。パン粉系など

 

 

 釣り場の選び方と投げサビキのコツ

 

サビキ釣り/投げサビキ問わずにこういった釣り全般に言えますがコマセの効いたポイントを探しましょう。

具体的に言えば人の多い場所です。堤防/漁港/海釣り公園など様々な場所で行えますがコマセが効いてないと釣果がどうしても落ちてしまいます。

筆者は人混みが嫌いなのであまり混んでる釣り場には行きませんが釣果が欲しいなら海釣り公園一択になるかと思います。有名な漁港/堤防などもいいです。

さらに周りに釣れてる方がいればタナを聞けたりもしますので苦手でなければそういった場所に行きましょう。

 

釣果を上げるコツとしてはコマセを撒き続けることです。

回遊のタイミングでコマセが効いてないと滞在時間も短く釣れるチャンスも少なくなりますのでコマセを切らさずに仕掛けを投げ続けましょう。(届く距離ならヒシャクなどで投げてもいいです)

また仕掛けを回収してコマセが残っている状況は避けましょう。カゴの形状にもよりますがふんわりと詰めるのがコツです。

それから気を付けたいのは仕掛けのタナ(深さ)です。

釣れてる方に聞ければいいのですが誰も分からない状況もあり得ます、魚がいるのに釣れない状況ではまずタナを疑いましょう。それでも釣れないときは何がダメなのか考えてください、そもそも10cm程度の魚に大きすぎる仕掛けを使っていたりすれば釣れないのは当然です。魚のサイズに合わせた仕掛けに交換して再度チャレンジしてみてください。(大は小を兼ねるなんて言葉は魚に通用しません…)

 

 

 投げサビキのメリット/デメリット

 

普通のサビキ釣りと比べて一番のメリットは何と言っても沖の魚を狙えることです。

飛ばしただけ沖を狙える投げサビキではサビキと比べると釣果にもサイズにも影響します、また目の前にテトラなどの障害物があっても投げサビキなら安全な足場から狙う事もできます。

一定のタナをキープできるので初心者にもやさしいです。

 

一方デメリットと言えば道具が少し大変なことくらいでしょうか。

軽く書いてますが初心者の方には結構大きな障害ポイントかも。ですがそれを補っても余るほど非常に楽しい釣法なのでサビキ釣りから少しだけステップアップして投げサビキを試してみてはいかがでしょか。

細かく言えばもう少しデメリットはありますが気になるほどでもないので割愛。

 

 

 覚えておきたいこと

 

釣り糸の結び方には様々な方法がありますが中でもラインと金具を結ぶクリンチノットorダブルクリンチノットは汎用性の高い結び方なので覚えておけば必ず使う場面があります、かなり簡単な部類のノット(結び方)なので初心者の方も是非覚えておきましょう。

 

最後に注意事項を少しだけ。

トラブルを避けるためにもお隣の釣り人くらいには軽く挨拶をしておくとスムーズに釣りを楽しめます。

ここからは筆者の持論です(不快に思われた方は申し訳ないです)

それから最近よく見るのですが魚を地面に放置するのはよくないと思います、魚だって生きてます「外道だから」「離したらまたエサを取るから」などの理由で殺すのは見ていて可哀想です(特に地元のお年寄りがやってます)。釣り自体が命を弄ぶ行為ですので偽善に見えますが救える命なら少しでも救ってあげたいのが筆者の感想です。魚には痛覚がないと言われていますが海に返してあげることくらいはマナーではないでしょうか。口頭で注意すればトラブルになることもあるのでもし見つけたらそっと海に返してあげてください。あまり読まれないように字を詰めて書いてますがここまで読んで頂いて有難う御座いました。

マナーを守って楽しい釣りライフを送りましょう。