魚種別攻略ガイド　【メジナ編】　魚種に合わせた最適な仕掛けと釣り方/特性から行動パターンまでその魚種の全てを徹底解説!!

　メジナの生態&生息域

メジナ(グレ)とはスズキ目イスズミ科に分類された魚種の名前です。

グレ/クチブトなど地方名が多々あり地域により呼び方が異なります、同種クロメジナ(オナガグレ)、オキナメジナとは呼び分けるのが一般的ですが人によってはすべてをメジナと呼称したり少し曖昧な部分も。

雑食性の魚種で夏場は主に甲殻類や多毛類を捕食し冬場は藻を主食とします。と言われてきましたがオキアミの登場により季節を問わずオキアミを主食とするメジナも確認されています。釣りで狙う場合も季節は問わずオキアミが初心者の方にもオススメです。

夏場は磯臭いイメージのメジナですが近年では釣りエサとしてオキアミが主流になったことでその磯臭さがなくなったと言われています（場所次第ですが）、旬は冬とされていますが夏のメジナの身も締まっており大変美味しく頂けます。（釣りのターゲットとしては8月頃~翌3月頃がベスト）

体長はおよそ20cm~40cmが狙えるサイズとなり最大では60cm程度まで確認されています。北海道以南のほぼ全ての場所に生息しておりサイズを狙うなら磯場での釣行がオススメ、生まれたばかりの個体は群れをなし漁港などを回遊しており（木っ端グレなどと呼ばれます）大きく成長した個体から岩礁帯に移動し定着します。例外としてオキナメジナのみ本州ではあまり定着しておらず九州~沖縄に多く生息しています。

特徴的な青緑色の体色で他の魚種との判別は非常に容易に行えます、同種クロメジナ/オキナメジナと少しだけ似ていますがクロメジナはエラ蓋の縁が黒いこと、オキナメジナは唇が厚いことで見分けることができます。

こちらが普通のメジナ↓

こちらはエラの縁が黒いクロメジナ↓

　メジナの食性&特性

上記でも説明した通り雑食性のメジナは夏には甲殻類/多毛類を好み、冬場は藻を主食とします。近年では通年オキアミで狙うことができ季節問わずにオキアミを使って釣ることができます。

フカセの対象魚として有名なメジナはフカセ以外ではあまり釣果に期待できずサビキで木っ端が釣れる程度となっておりサイズを狙うのであればフカセ釣り一択になります。（木っ端の群れは大きくても20cm程度に留まります）

大きくなったメジナは岩礁帯に移動してその場に定着します、具体的には磯場などがメジナの一級ポイントとなりメジナを狙うのであれば磯を目指しましょう。

メジナ釣りではコマセワークが非常に重要です、こちらについては「メジナ釣りで狙うポイント&コツ」で後述します。

　メジナ釣りに最適な釣法&仕掛け

メジナを狙うなら初心者~上級者問わずにフカセ釣りを極めましょう。

他の釣法でも釣れないことはないのですがコマセに反応がよくウキ釣りとの相性もいいのでフカセ一択になるかと思います。

詳しくはこちらの攻略記事で解説しています→フカセ釣り攻略記事

　メジナ釣りで狙うポイント&コツ

大きなメジナは岩礁帯を好みます、このことからサイズを狙うのであれば磯が最適なポイントとなります。

漁港/堤防などの場所にも少なからず大きなメジナが定着した場所もありますが木っ端も多くなかなか狙って釣ることが難しいので初心者の方でもまずは磯を目指しましょう。（磯にも木っ端はいます）

★抑えておきたいコツ★

コマセを作るときのオキアミは砕きすぎないように注意しましょう。

海の状況によりウキを使い分けますがよほど荒れてない限りは0号あたりから始めましょう（メジナは違和感を嫌います）

仕掛けを作ってる最中でもコマセを撒くことを忘れずに。（3分に1回程度）

付け餌とコマセは必ず同じタナを漂うようにしましょう。（オモリを付けることが前提なら沈みやすい配合エサを混ぜたり）

エサ取りの小魚が多きときは本命ポイントとは別に真下にコマセを投げ入れそちらに集めましょう。

大きなメジナは下にいることが多く本命までエサが届かないのであればオモリを付けたりボイルオキアミに変えたりと柔軟に対応してください。

　メジナの美味しい食べ方

旬のメジナは上品な白身の味でクセもなくほとんどの料理で美味しく頂けます。

刺身/煮付け/塩焼き/唐揚げなどの定番の料理から南蛮/天ぷら/マリネなどのちょっと変わった料理まで。ただ注意点として旬の時期(秋~冬)以外のメジナは場所により異なりますが非常に磯臭く食べれないほどの個体もいたりします、磯臭さも人によって好みが分かれますが万人受けする味ではないのでまずは旬の時期に食べてみてください。

メジナ料理の中から筆者が一番オススメなのは「炙り刺身」です。

柵取りを終えたメジナの皮目を少し長めに炙れば香ばしい香りとクセのない味が非常に美味！おつまみとしてもよし、少しだけ醤油に漬けた「炙り漬け」にすればご飯のお供としても美味しく頂けちゃいます。