魚種別攻略ガイド 【ブラックバス編】 魚種に合わせた最適な仕掛けと釣り方/特性から行動パターンまでその魚種の全てを徹底解説!!
バス釣り攻略メイン記事はこちら→バス釣り攻略ガイド
目次
ブラックバスの歴史
ブラックバスの始まりは1925年、アメリカから芦ノ湖へ食用としてオオクチバスを放流したことから始まります。その生命力と繁殖力の強さで生息域は瞬く間に拡大、1970年頃に無許可での放流が禁止されるも1980年頃には一部(北海道/東北)を除いたほぼ全域で確認され2000年頃には全ての地域で生息が確認されました。また1990年頃には近縁種のフロリダバスを放流、長野県の野尻湖で国内初となるコクチバスの生息が確認され現在まで着々とその生息域と個体数を拡大しています。(近年では厳格化され少しずつですが減少傾向にあります)
そうして2005年には在来種への影響が危惧され日本で確認されたオオクチバス属の3種とも特定外来種に指定、自然環境では一部の湖(芦ノ湖/河口湖/山中湖/西湖)を除きリリース禁止となっています。またこれら特定外来種は生きた状態での保管や運搬などが禁止されており取り扱いには注意しましょう。
ブラックバスの種類
上項でも書きましたが日本で確認されたオオクチバス属の魚種は3種です。
オオクチバス(ノーザンラージマウスバス)…大きな口が特徴で3種の中では最も生息域が広く個体数が多い。
コクチバス(スモールマウスバス)…オオクチバスと比べると口は小さく体高があり全体的に丸っこいのが特徴。
フロリダバス(フロリダラージマウスバス)…一部の地域にのみ生息し日本最大サイズまで成長(80cm程度)、オオクチバスと似ていますが側線有孔鱗数、やや平たい体形と大きさなどの違いで識別は可能です。
一般的にブラックバスの名称はこれら3種を合わせた総称として使われています。見分け方としては目元より口元が後ろにあればオオクチバスorフロリダバス、前にあればコクチバスと覚えておきましょう。(画像左がオオクチバス、右がコクチバス)
ブラックバスの生息域
ブラックバスの生息域は3種ともそれぞれ異なり、日本全域で確認されたのはオオクチバスだけに限定されています。一方でコクチバスは関東地方/中部地方を中心に最後に確認された記録では2000年頃に14府県ほど、フロリダバスは有名な場所だと奈良県の池原貯水池及び滋賀県の琵琶湖など一部の地域でのみ確認されています。
ブラックバスの生態
河川や湖などを好むブラックバスは水質汚染にもそこそこ強く、ずば抜けた繁殖力と獰猛な食性で瞬く間に日本に定着しました。好奇心旺盛で物怖じしない性格は人の気配を感じてもあまり気にせず目の前で捕食行動を行うこともしばしば、上から落ちてきたものに好反応を示すことが多くほかの魚種に比べトップルアーの難易度はかなり低め、また視覚で狩りを行うため如何に注意を惹き視界に入れるかがバス釣りにおいて重要なコツの1つとなります。
産卵はおおよそ3月~5月の春に行われ1年で最もバスの攻撃性が高まる時期でもあります(詳しくはバス釣りメイン記事から”季節に応じた釣り方”を参照)、25cm程度に成長すれば産卵行動を行うとされていますので大型を狙うなら産卵前の荒食いを狙ってみましょう(3月~4月半ば頃)。
ブラックバスの食性
ブラックバスの食性は獰猛そのもの、市販のルアーを見ると分かるように水辺の生き物のほとんどが捕食ターゲットとなります。中でもザリガニ/ミミズ/カエル/小魚/昆虫などを好んで捕食することが多く、エサとして使う場合もルアーとして使う場合もとりあえずは上記に該当したものを選ぶようにしましょう。
余談ですが大型の個体になるとネズミなどの小型哺乳類を襲うこともあり、大型のバスを狙うなら変わったルアーもいくつか持っておくと面白いです。
ブラックバス狙いにオススメの釣法
ブラックバスを狙える釣法は「エサ釣り」「泳がせ釣り」「ルアー釣り」の3つです。
それぞれの特徴として、魚種を選べないが仕掛けも簡単でよく釣れるエサ釣り、現地調達した泳がせ用の魚が必要になるがバス及び大型肉食魚しか釣れないロマンに溢れた泳がせ釣り、多種多様なルアーを使ったゲーム性とその手軽さで大人気のルアー釣り、といった感じ。
エサ釣りと泳がせ釣りについての詳しい攻略法は割愛しますが、エサ釣りならミャク釣りの仕掛けに上項に書いたエサを使用、泳がせ釣りなら現地で釣った小型のブルーギルを用意し背掛けor鼻掛けでギルの群れに優しく戻してあげましょう。
ルアー釣りはメイン記事にて詳しく解説していますので是非そちらを参考にしてみてください。
バス釣り攻略メイン記事はこちら→バス釣り攻略ガイド
ミャク釣りはこちらの記事を参考に→渓流釣り攻略ガイド【ミャク釣り編】
泳がせ釣りはこちらの記事を参考に→海釣り攻略ガイド【泳がせ釣り編】
ブラックバス狙いにオススメのポイント
バスが潜むポイントは無数にあり季節や時間によっても異なります、通いなれた場所ならおおまかなバスの動きは把握できますが初めての場所だとそうはいかないですよね。具体的なポイント例は下記の”〇バス攻略ガイド”にて解説しているのでざっくりとした説明になりますがポイント探しで重要なことは「障害物」「酸素量」「水温」「ベイト」の4つを意識すること、あとはバスの気持ちを考えればなんとなくですがポイントの把握はできると思いますのでポイント探しで迷った時は「自分がバスならどこへ向かうのか」を考えて探してみてください。
ブラックバスの美味しい食べ方
「不味い」「臭い」といったイメージを持つ方も多いブラックバスですが下処理と調理法次第では非常に美味しく頂けます。ですが気を付けて頂きたいこともあり大前提として生食は絶対にダメです、それから水質汚染の進んだ場所で釣れたバスも食べるのはやめましょう。
それでは下処理で気を付けたいことをいくつか紹介していきます。
ブラックバスを美味しく頂くには「すぐに絞めて血を抜くこと」、お腹周りの脂肪が臭みの原因なので「腹骨は厚めに落とすこと」、サク(切り身)の状態になったら「塩を振り15分ほど放置して出てきた水分を確実に拭くこと」、それでも臭いが消えなければ料理酒などのアルコールを振りかけ同じく15分後に丁寧に拭きとること、そして最後に皮も臭みの原因となりますので「確実に引くこと(こちらも厚めがオススメ)」、時間は掛かりますがこれだけ気を付けてもらえれば美味しく頂けますのでまずはこちらの下処理法を覚えておきましょう。
下処理が終わればあとは美味しい料理にするだけ。
ブラックバスは柔らかい肉質とクセのない上品な白身の魚で、から揚げ/竜田揚げ/フリッター/フライなどの揚げ物、ムニエル/香草焼きなど香りの強い料理と相性がバツグン、時間を掛けられるなら塩焼きもオススメでしっかりと焼き枯らし水分を抜けばこちらも美味しく頂くことができます。
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