魚種別攻略ガイド 【サワラ編】 魚種に合わせた最適な仕掛けと釣り方/特性から行動パターンまでその魚種の全てを徹底解説!!

魚種別攻略ガイド 【サワラ編】 魚種に合わせた最適な仕掛けと釣り方/特性から行動パターンまでその魚種の全てを徹底解説!!

 サワラの生態&生息域

 

サワラはスズキ目サバ科に属した比較的大型の海水魚です。体長は最大で115cm/12kgまで確認されておりかなり大型に成長しますが釣りのターゲットとしては80cm/8kg程度が最大サイズと言えます。

同じサバ科の魚種と比べても非常に細長い魚体をしており初心者の方でも容易に判別できます、しかし釣り糸を簡単に切断してしまうほどの鋭い牙を有しており釣り上げた場合は慎重な扱いを心がけましょう。

体長により呼び名が変わる出世魚で50cm以下を「サゴシ」、50cm~60cmを「ナギ」、60cm以上をサワラと呼びます。しかし地域によっては50cm以下をサゴシ、50cm以上をサワラと呼んだり曖昧なこともありますので大型をサワラ、中型以下をサゴシと覚えておけば大丈夫です。

生息域は北海道以南の日本全国と広く分布しており春から秋は沿岸の表層を群れで回遊冬場は沖の深場へと移動していきます。釣りのベストシーズンは9月頃から12月頃までとなっており群れが最も接岸したこの時期の釣行がオススメです。5月頃から狙うことは可能ですが狙って釣るほど釣れるものではないので秋まで待ちましょう。

 

 

 サワラの特性&食性

 

生まれたばかりのサワラは自分と同じくらいの小魚も捕食の対象とし1年で40cm程まで成長します、ある程度まで成長したサワラはイワシ/キビナゴなどの小魚を好んで捕食するため釣りで狙う場合は小魚を模したメタルジグ、イワシやキビナゴを使ったエサ釣り、もしくはそれらを使った泳がせ釣りなどで狙いましょう。

獰猛な食性のため表層付近のベイトを追い回してナブラを発生させることが多くサワラのポイントは絞りやすい部類に入ります、ですが群れの移動はそこそこ早いのでナブラに素早く対応することが釣果への近道となります。

 

 

 サワラ狙いに最適な釣法&仕掛け

 

前述しましたが魚食性のサワラは主にイワシ/アジ/キビナゴなどの小魚をベイトとしています。サワラが狙える釣法としてはジギング/ウキ釣り/泳がせ釣り/ワインドなどと相性がよくこれらの釣法から選択し自分に合った釣り方を見つけましょう。もし自身では決められない方は下記に釣りやすさと難易度を考慮したオススメ釣法を記載していますので参考にされてみてください。

 

まず初心者の方にオススメな釣法はアクションなど面倒な操作は一切不要のエサを使った釣法がオススメとなります。サワラの群れが回ってこない状況でもエサ釣りなら他の魚種も同時に狙えますのでとりあえず出しておいてもデメリットは一切ないです。

攻略記事はこちら→ウキ釣り攻略記事

 

「テクニックでサワラを釣りたい」といった脱初心者を目指す方にオススメな釣法はメタルジグを使ったジギングです。他の釣法に比べ遥か沖まで届くメタルジグは広範囲を手早く探ることができ移動の速いサワラを狙うのに最適な釣法と言えます。普段のショアジギよりも少しだけ巻き速度を上げたアクションがオススメです。

攻略記事はこちら→ジギング攻略記事

 

準備が少々大変ですが大物狙いに特化した泳がせ釣り少し知識のある方にオススメです。こちらはエサさえ何とかなればドラグフリーでの放置も可能なうえ釣れる魚種はもれなく大型が確定しておりロマンに溢れています。ブリ/ヒラマサ/カンパチ/etc…やっぱり泳がせ釣りって凄いですね。

攻略記事はこちら→泳がせ釣り攻略記事

 

番外編としてタチウオでお馴染みのワインドも相性がいいのでこちらの記事でも紹介します。前提としてワインドを多少経験された方でないと厳しいのでまずはタチウオなどで腕を磨きましょう。サワラに対するアクションは気持ち遅めでスローなアクションがオススメです、ジギングと違い食いの間を作ることがポイントとなります。

攻略記事はこちら→ワインド攻略記事

 

 

 サワラ狙いのポイント&コツ

 

サワラが回遊する条件としてベイトの有無潮通しの良し悪しが関係してきます、これらは他の回遊魚と同じ条件なので青物全般の釣果が期待できる場所ならサワラを狙うことも十分可能です。そして条件の整ったポイントなら数日おきにサワラの群れが回ってきたりしますのでまずは条件を満たしたポイントで様子を見ましょう。また他の青物に比べサワラは特にマズメ時の活性が高くナブラを起こしやすいのでサワラ狙いの釣行ならマズメを狙っていきましょう。(筆者は夕マズメ時の釣果が多いため一応夕マズメをオススメします)

仕掛けに関して…上で説明した通り歯が鋭く掛かり所が悪いと一瞬でリーダーを切られてしまいます、バイトは確実に少なくなりますが回収率を優先しリーダーをワイヤーに交換するなどの対策をしましょう。また少しでもロッドにバイトの感覚があったら次を投げる前にリーダーの傷み具合をチェックしてください、これをするのかしないのかでも回収率に結構差が出ます。

タナに関して…マズメ時は表層に浮いてることが多いサワラですがそれ以外の時間帯は表層以外を回遊することが多いです、一見して群れが見当たらない場所でも中層にいたりボトムにいたりとしますので全層をしっかりと探りましょう。

 

 

 

 サワラの美味しい食べ方

 

古来より和食には欠かせない食材として使われていたサワラは柔らかくふわふわとした肉質クセのない淡泊な味の大変美味しい魚です。焼物/煮物/椀物など調理法の幅も広くどんな料理でも美味しく頂けます。定番の刺身や塩焼きお吸い物や天ぷらなどなど。少しだけ手間は掛かりますが味噌漬けや煮付けなども絶品です。

なにをしても美味しいサワラですが筆者が一番オススメな調理法はシンプルで素材の旨味が生きた「炙り刺身」です。サワラは皮と身の間の旨味が強く表面を軽く炙ることでよりその旨味を堪能できます、炙った後はすぐに氷水に入れ火が通りすぎないようにするのがコツですね。

少しだけ注意点としてサワラは大型になるほど味が良くなると言われています、中型以下のサゴシサイズは生食だとクセがあり万人受けは難しいので熱を入れた料理で頂きましょう。