魚種別攻略ガイド 【スズキ(シーバス)編】 魚種に合わせた最適な仕掛けと釣り方/特性から行動パターンまでその魚種の全てを徹底解説!!

魚種別攻略ガイド 【スズキ(シーバス)編】 魚種に合わせた最適な仕掛けと釣り方/特性から行動パターンまでその魚種の全てを徹底解説!!

 スズキの生態&生息域

 

スズキとはスズキ目スズキ科に属した魚で体長は100cm以上にもなる非常に大型の魚種となります。獰猛なフィッシュイーターのスズキはルアーゲームのターゲットとしての人気も高く釣り人の間ではシーバスの愛称で親しまれています。稚魚のうちは成長が速いスズキですが大きく成長するにはかなりの期間が必要になりおおよそ生まれて1年で30cm程度、80cmには10年必要とも言われています。

北海道以南の全国の湾岸に生息しており春から秋は河川~内湾、水温の下がった冬場は安定した水温の沖へと季節的な回遊を行います、しかし回遊を全く行わない居付きと呼ばれる個体もおり通年狙うことができます。ターゲットの少ない冬場でも狙うことができるのも人気の理由ですね。

またほとんどのシーバスは夜行性の傾向が強く日中は日差しの当たらない場所に隠れており、日が沈む頃に浅瀬へ餌を求め動きだします。しかし日中でも目の前にエサがくれば普通に食べますので時間帯よりもシーバスの好む場所を予想することが釣果を上げるコツと言えます。

現在日本で最も一般的なスズキはマルスズキを指します(こちらの記事でのスズキもマルスズキです)。他にも体色が黒っぽいヒラスズキ黒い斑点模様が特徴のタイリクスズキと3種ほどいますが見分け方も容易でポイントも異なるためこちらの記事では省略させて頂きます。(詳しい見分け方/解説記事はそのうち書きます)

 

 

 スズキの特性&食性

 

前述しましたがスズキは獰猛な雑食性の魚です。生まれたての頃はプランクトンを好みますが10cm程度まで成長すると徐々に食性が変わり小魚/水生昆虫/多毛類などを好んで捕食するようになります。ベイトに合わせたルアーセレクトが重要なシーバス釣行ではこういった生態などを知ることも釣果を上げるためのコツといえるでしょう。

そして皆様が最も知りたいのは「その時期にどこでなにを捕食しているのか」だと思います。地域により多少変わりますがおおよそ間違いではないので次の見出しを参考にされてください。

 

 

 スズキの時期別ベイト&ポイント解説

 

★12月~3月★

これらの時期は居付き個体を探しましょう。水温の安定した場所(工場排水場所など)のボトムを探ることが釣果への近道です。

 

★3月~4月★

河川での稚鮎パターンか河口でのシラスパターンが多いです。小さめのルアーを持って汽水域付近から上流に川を釣り上がりましょう。

 

★4月~5月★ ★6月~7月★

バチパターン前後のこの時期はなにを食べるのか見極めるのが難しいです。だいたいの場所では小魚を捕食しますが一部の地域では子イカを捕食したりと柔軟な対応が釣果への近道です。ルアーセレクトが当たれば数釣りも楽しめます。

 

★5月~6月★

いよいよバチパターン(多毛類)の到来です。多毛類が海面付近で産卵を行うこの時期は捕食が楽なバチ(ゴカイなど)を好んで捕食します、ルアーセレクトもバチに寄せたものを使いましょう。

 

★7月~10月★

徐々に水温が上昇するこの時期は様々な場所で過ごします。多少沖に出るシーバスもいれば河川近くを避暑地として回遊するシーバスもいます、メタルバイブやジグを使い手っ取り早く探るランガンスタイルでシーバスを探しましょう。

 

★10月~12月★

ほとんどの魚種がハイシーズンを迎えるこの時期は勿論シーバスもハイシーズンとなります。他の時期と比べ比較的大型の魚を捕食する傾向にあるのでルアーセレクトも大きめサイズを選びましょう。コノシロパターンやイワシパターンなど地域により若干の差があるのでまずはベイトを探すことが重要です。また泳がせ釣りとも相性がよくこの時期だけ泳がせに挑戦してみるのもいいのではないでしょうか。

 

 

 スズキ狙いに最適な釣法&仕掛け

 

スズキは様々な釣法で狙うことができます。

ここでは各釣法の特徴と釣りやすさ、どの層にオススメなのかを解説していきます。

※時期により釣れる釣法、釣れない釣法がありますが勘と経験で柔軟に対応してください。

 

まずは初心者の方にオススメな始めやすさ重視の釣法をご紹介。

初心者の方にオススメなのはウキ釣り/ぶっこみ釣りなどのエサを使った釣法がオススメとなります。時期によりエサを変えることで対応可能な汎用性とバチパターン時の無双はエサ釣りならではです。

攻略記事はこちら→ぶっこみ釣り編

攻略記事はこちら→ウキ釣り編

 

次は初心者以上ベテラン未満の方にオススメな釣法。

少し準備が大変ですが釣れる確率の高い泳がせ釣りがオススメとなります。勿論バチパターン時には通用しないのでそこは柔軟に対応しましょう。

攻略記事はこちら→泳がせ釣り編

 

最後は釣りの腕を磨きたい方にオススメな釣法。

かなりの知識とテクニックが必要になりますがどの時期でも対応可能なルアーを使った釣法は腕を磨くのにぴったりな釣法となっています。ルアーチェンジだけでどのパターンも攻略可能で実力アップ間違いなし。

攻略記事はこちら→シーバスルアーゲーム編

 

 

 スズキを釣るためのコツ

 

シーバスは時期により釣り方/仕掛け/エサ/ポイントなど全く異なります。その時期のシーバスがなにを捕食しどこにいるのか事前に調べることができるのならそれが一番です、もし全く情報がないような地域にお住まいなら上に書いた時期別ベイト&ポイント解説を読んで頂ければおおよそ間違いではないので参考にしてみてください。

それから物音にも注意してください。シーバスはそれほど沖を好まず比較的安定した内湾を好みます、堤防などでは足元でも普通に釣ることができるためなるべく物音を立てないよう注意しましょう。(ナイトゲームならなおさら)

そして最も大事なことはベイトに合わせたルアーを選ぶことです。特にシーバスはベイトになっていないものには無反応の場合がほとんど、バチの時期ならルアーもそれに近いものを選びエサ釣りならしっかりとゴカイやイソメを使いベイトに合わせて使い分けを行ってください。

 

 

 スズキの美味しい食べ方

 

スズキは非常にさっぱりとした淡泊な味わいの美味しい魚です。

定番の刺身や塩焼き、ちょっとお洒落にムニエルなど生食でも加熱しても美味しく頂けます。他にもフリッターにしたりお寿司にしたりとアイデア次第でどんな料理でも美味しく頂けるのもシーバスの人気の秘訣なのでしょう。

そして美味しく頂くには釣った後すぐに締めることが大事です。

しっかりと血抜き処理を行いクーラーボックスなどで鮮度を保ちましょう、またストリンガーなどを使えば帰る直前まで生かすことができるため余裕があれば検討してみてもいいかと思います。

釣ってよし食べてよしのシーバスゲーム、これを機に皆様も挑戦してみてはいかがでしょうか。