魚種別攻略ガイド 【ニジマス編】 魚種に合わせた最適な仕掛けと釣り方/特性から行動パターンまでその魚種の全てを徹底解説!!

魚種別攻略ガイド 【ニジマス編】 魚種に合わせた最適な仕掛けと釣り方/特性から行動パターンまでその魚種の全てを徹底解説!!

 ニジマスの生態&生息域

 

ニジマス(虹鱒)とはサケ目サケ科に属した外来の淡水魚で1877年にアメリカから食用として輸入されたのが始まりとされています。他の淡水魚に比べると養殖も容易で食味も良いことから放流も盛んに行われており、渓流釣りにおいても比較的簡単に釣ることができるため非常に人気の高いターゲットとなっています。

一般的なニジマスで体長40cm前後と非常に大型の魚で、最大まで成長すれば120cm(wikipediaより)と清流では最大級の大きさを誇ります。特徴としては体の側面にあるはっきりとした無数の黒点、エラから尻尾にかけて虹色(個体差あり)の帯状の模様、などがあり初心者の方でも非常に簡単に見分けることができます。

産卵期は一般的な渓魚より遅く場所によってはかなり時期が異なりますが12月~翌年3月頃までとされています。(それに合わせて禁漁期間を設定してる場所もあり事前に調べたほうがいいです)

他の渓魚に比べると生息可能範囲が広く北海道など一部の地域では定着した個体も確認されています。本州では清流域から支流域までに多く生息しており流れが速く酸素量が豊富な場所を好みます、ニジマスを狙う場合は大きな白泡が立ち流れがしっかりとした場所が1級のポイントとなります。

管理釣り場などでも気軽に楽しめることから渓流釣りの入門に最適、また野生化しても繁殖が難しいとされており自然渓流への放流も盛んに行われています。他の渓魚に比べると警戒心が低くルアーや毛鉤でも慣れれば簡単に釣り上げることが可能でこちらも人気の理由の1つなのかと思います。

※ほかのサケ科と同じく降海を行う個体もおり陸封型の個体をニジマス、降海型のニジマスをスチールヘッドと呼び分けるのが一般的。

一般的な模様のニジマス↓

婚姻色のはっきり出たニジマス↓

 

 

 ニジマスの特性&食性

 

非常に貪欲な食性で警戒心は低くミミズ/ブドウムシ/イクラのような渓流では一般的なものから、昆虫/カニ/ネズミなどの大型のものまで非常に多くのものが捕食対象となります。また流芯を好むため釣り分けるのも簡単で自然渓流の入門にも最適なターゲットとされています。一般的な本流/支流といった場所ならブドウムシに好反応を示すことが多くニジマス狙いの釣行ならブドウムシ/イクラなどのエサは確実に持っていきましょう。川虫などもエサとして使えますがヤマメのほうが反応してきますのでニジマス狙いなら上記2つのエサを基本で使いましょう。

上から見たニジマス↓

横から見たらこんな感じ↓

 

 

 ニジマス釣りに最適な釣法&仕掛け

 

初心者の方にオススメな釣法はミャク釣りです。攻略記事はこちら→渓流ミャク釣り攻略

 

ルアーとの相性も良く初心者の方でも頑張れば釣れます。攻略記事はこちら→渓流ルアー釣り攻略

 

本流/支流では少しだけテンカラは不利な状況もあり上級者向け。攻略記事はこちら→渓流テンカラ釣り攻略

 

※仕掛け/道具などリンク先で詳しく解説しています。

 

 

 ニジマス釣りで狙うポイント&コツ

 

ニジマス釣りでは他の渓魚同様あまり音を立てないことが大事です。しかし他の渓魚ほど警戒心は強くないので多少騒ぐ程度なら問題なく釣れます、どちらかと言えば騒がないことよりも流芯を狙うことが非常に重要になってきます。流芯とは文字通り流れの芯のことでニジマスは基本的にここでエサを探します、白泡もポイントとなりますがニジマスだけを釣り分けたいなら流れの芯にエサを流しましょう。

ルアー/テンカラでも同じく流芯を狙うことが釣果に繋がるコツですね。

釣れる時間帯は朝夕のマズメ時がベスト。またスレたニジマスはエサ/ルアー/毛鉤を変えればすぐに食ってきたりしますので魚影が見えてるなら粘ってみるのもいいかもしれないです。

次は支流/源流の画像と共に是非狙いたいポイントを解説していきます。(画像赤線が流したいポイント)

上から見れば分かりやすいので橋などがあれば確認してみるのもオススメ↓

水深のある場所は丁寧に↓

こんなポイントも侮れない↓

 

 

 ニジマスの美味しい食べ方

 

ニジマスは養殖のしやすさ、食味の良さなどから最近ではスーパーなどでもよく見かけますね。

クセのない白身でどんな料理でも美味しくい頂けます。しかし身の水分量が多くフライやテンプラには不向き、さらに皮の厚みがそこそこありガス火では少し口に残ったりと若干調理法を選びます。

美味しく頂く調理法は炭火でじっくりと焼いた塩焼きよく乾燥させた干物干物を使った燻製などがあります。ニジマスの水分量をどう処理するのかがニジマスを美味しく頂くためのコツだと思います。また完全な人口餌で育てたニジマスは刺身、寿司などでも美味しく頂けますが渓流で釣り上げたニジマスはしっかりと火を通しましょう。

オススメな調理法はやはり炭火を使った塩焼きです。

軽く塩を振ったニジマスを頭を下にして遠火で20分程焼きましょう、しっかりと水分が抜ければフワフワの身と香ばしい皮の両方を美味しく頂けますので是非試してみてください。

また大量に釣れた時は干物として保存しておけば後からでも美味しく頂けます。