魚種別攻略ガイド 【ヤマメ編】 魚種に合わせた最適な仕掛けと釣り方/特性から行動パターンまでその魚種の全てを徹底解説!!

魚種別攻略ガイド 【ヤマメ編】 魚種に合わせた最適な仕掛けと釣り方/特性から行動パターンまでその魚種の全てを徹底解説!!

 ヤマメの生態&生息域

 

ヤマメ(山女魚)とはサケ目サケ科に属したサクラマスの陸封型の個体を指します。全長は大きい個体だと30cm程度(稀に40cm程度まで成長)と渓流魚の中では大型魚の部類に入ります。特徴として体の側面に小判型の斑紋がありこちらはパーマークと呼ばれます、成長するにつれこのパーマークは薄れて行き40cm程度まで成長すれば完全に消えることが多いです。産卵期は地域により多少異なりますが10月~翌年2月程度までとイワナと同様で禁漁期間中に行われることが多いです。(資源保護のため禁漁はきちんと守りましょう)

ヤマメの生息域は上流域に思われがちですが水が綺麗な河川なら下流域でも釣ることができます。目安としてはイワナがギリギリ釣れる程度の上流域からハヤ/ウグイが混じる下流域程度までとなります。

同種アマゴと似た外見ですがアマゴには赤い斑点模様がありそちらの模様で見分けれます(写真下アマゴ)

養殖/放流も盛んに行われており近年では日本全国でヤマメ釣りを楽しむことが出来る(沖縄以外)ようになりつつあり、エサ/ルアーどちらも果敢に捕食するため初心者/ベテラン問わずに楽しめる渓流の身近なターゲットです。

※他のサケ科と同じく降海を行う個体もおり陸封型の個体をヤマメ、降海型をサクラマスと呼び分けるのが一般的。

パーマークが少し薄れたヤマメ(画像上)

赤い斑点が特徴のアマゴ(画像下)

※海に降りず渓流で一生を終える個体をヤマメ、海に降り大きく成長した個体をサクラマスと呼び分けます。

※降海型のサクラマスとは様々な要素で異なり別の魚種と認識したほうがいいです。

 

 

 ヤマメの特性&食性

 

警戒心が非常に強く人の気配がすればすぐに隠れてしまいます、気配が去っても当分は引きこもり当日は釣ることが困難になりますので渓流釣りの基本である気配を感じさせない移動を心がけることが釣果を上げるコツです。

食性はそこそこ貪欲で水生昆虫/昆虫/川虫/魚卵などエサとなればそのほとんどを捕食します。エサ釣りで狙う場合はミミズ/イクラ/ブドウムシなどを事前に用意し現地で川虫を採取すればどんな状況でも対応できます。また増水時はミミズが特攻エサとなることが多く雨天後の釣行ならミミズの用意(採取したものがいい)も忘れずに。

地域により個体色が多少異なりこちらは褐色の強いヤマメ↓

 

 

 ヤマメ釣りに最適な釣法&仕掛け

 

渓流釣り初心者の方にオススメな釣法はミャク釣り。攻略記事はこちら→渓流ミャク釣り攻略

 

もっと遊びたい中級者の方にオススメな釣法はルアー釣り。攻略記事はこちら→渓流ルアー釣り攻略

 

渓流を知り尽くした上級者の方にオススメな釣法はテンカラ釣り。攻略記事はこちら→渓流テンカラ釣り攻略

 

※仕掛け/必要な道具はリンク先の攻略記事で詳しく解説しています、是非そちらを参考にしてみてください。

 

 

 ヤマメ釣りで狙うポイント&コツ

 

河川の種類/釣法により狙うポイントは多少異なりますが本流/支流/源流問わず白泡を探すのが一番の近道。

エサ釣りでよく釣れる時間帯としては朝マズメが釣りやすく初心者の方は早朝に向かうのがオススメです。夕マズメはエサよりも毛鉤に好反応を示すことが多いので夕マズメに向かうならテンカラの選択もあり。

また冒頭でも説明しましたが渓魚は上流に頭を向けてエサを待っているのでアプローチは下流側から行うのがベスト。詳しくは釣法別攻略記事で説明してます。

次は魚が潜んでそうなポイントを支流域~源流域の画像で説明していきます。(画像赤枠が好ポイント)

大物が多く身を潜めるポイント↓

水深もそこそこで底は抉れておりエサ/テンカラに適したポイント↓

ルアーならこういったポイントが最適↓

岩陰/淀みが多くテンカラに適したポイント↓

 

 

 ヤマメの美味しい食べ方

 

ヤマメの食味はニジマスより身がしっかりしておりイワナより上品な味わいです。

渓流魚の代表的な調理法である塩焼き、フワフワの食感を楽しめる天ぷら、風味を楽しめる香草焼きなど様々な調理法で楽しむことができます。またヒレを乾燥させればヒレ酒などで楽しむこともでき余すことなく頂ける非常に美味しい魚です。釣行後には美味しい料理で疲れを癒すのもまたモチベーションの維持に繋がります、皆様も是非ヤマメ料理を試されてみてはいかがでしょうか。

※刺身で提供する飲食店もあり真似してみたくなりますが寄生虫の感染があるため絶対に生食はダメです。完全に人口餌で飼育された個体のみ刺身で食すことができます、お腹が痛い程度では済まないレベルの寄生虫も多いのでしっかりと火を通して食べましょう。